高所作業車について
高所作業車は、人を乗せて昇降させる事ができる設備(バケット)が荷台に架装されたトラックの事を言います。最大地上高は10m未満の車両から、30mを超えるものまで存在します。高所作業車で作業する際は、車体が転倒しないようにアウトリガーを張り出して行います。アウトリガーとは、車体から横に張り出したつっぱり棒のようなもので車体を支える安全装置の役割があります。高所作業車の上物メーカーは、アイチコーポレーション、タダノ、新明和などがあります。
高所作業車の特徴
高所作業車の特徴は、バケット付きの昇降設備が荷台に装備されている事です。昇降、伸縮、旋回ができる「ブーム式(直伸)」、バケット部分が垂直に昇降する「垂直昇降式」、水平移動が可能な「屈折ブーム式」の3種類があります。人が乗る部分のバケットには、スーパーデッキという左右に広いタイプもあり、左右に移動して作業が必要な外装(パネル)工事や看板の取り付け・取り外し作業などで活用されています。
高所作業車の使用用途
高所作業車は、高い場所での作業に活用されているトラックです。主に、電線の設置・点検などの電設工事で使用される事が多く、他にはトンネルや橋梁のメンテナンス、足場を設置できない工事や工場構内等で足場の設置が困難な現場での作業でも活用されています。高所作業車の作業には、作業床10m未満であれば特別教育が、10m以上は技能講習の受講が必要です。また、年一回の法定点検が必要で、点検記録は3年間保有する必要があります。運転の際は、車体に応じた運転免許も必要です。