特殊車両・その他について
特装車とは、特別な機械を備えた自動車の事で、特別装備自動車の略称です。特装車と呼ばれる車両には、穴掘り建柱車、散水車、汚泥吸引車、バルク車(粉粒体運搬車)、道路作業車など、さまざまな車両があります。例としていくつかご紹介すると、穴掘建柱車は主に電柱を立てる際に使用されている車両です。オーガと言われるドリルで穴を掘り、アームを使って電柱を建てます。散水車は水をまくための車両で、道路清掃や街路樹への水やりなどに活用されています。
特殊車両・その他の特徴
特装車には、それぞれ独自の特徴があります。たとえば、穴掘建柱車の特徴はスクリュー状のドリルとクレーンが取り付けられていることです。このドリルはオーガと言い、地面の土と岩を砕きながら掘り進めて地中に穴を開けます。散水車の特徴は、水を貯めるためのタンクと水をまくためのポンプが装備されていることです。散水車は水をまく方式によって、エンジンの動力を利用する「PTO式」と外部エンジンを活用する「外部エンジン式」、動力がなくタンクに入っている水圧で散水する「自重式」の3つのタイプが存在します。
特殊車両・その他の使用用途
特装車は、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。穴掘建柱車は電柱や道路標識の設置などにはもちろん、建物を建てる際の基礎工事をはじめ土木工事、道路工事などの建設現場でも活躍しています。散水車は道路清掃をはじめ街路樹への水やりなど道路上で使われる以外にも、競馬場で砂埃を抑制する際に使われています。穴掘建柱車の運転には機体重量3t未満は「穴掘建柱車運転のための特別教育」、3t以上は「車両系建設機械基礎工事用技能講習」を修了する必要があります。